Collectanea Hermetica
最重要確認事項
- このシリーズは、Collectanea Hermeticaであり、大変有名なフィッチ―が訳したCorpus Hermeticumではありません。
また、わが国で荒井献・柴田有両氏により邦訳された『ヘルメス文書』(朝日出版社、1980年)でもありません。
- 現在インターネットアーカイブで探すと1〜9巻は入手できます。また、入手できない10巻はウェストコットの『形成の書』の第三版ですが、これも文字データでネットで入手できます。
- 紙での入手は、1〜7巻のファクシミリ版を合本したものと8〜10巻の各単巻がキッシンジャー・プレスで入手できます。また近時(2017年)、1〜10巻の合巻本(こちらは、ファクシミリ版ではありません)がKshetra Booksから出されています。他にもあると思いますが、2017年現在では、後者のKshetra Books版が一番楽にコンプリート出来るかと思います。
ラインナップ
- Vol.1 Hermetic Arcanum
- Vol.2 The Divine Pymander
- Vol.3 A Short Enquiry Concerning the Hermetic Art
- Vol.4 AEsch Mezareph
- Vol.5 Somnium Scipionis
- Vol.6 Chaldaean Oracles of Zoroaster
- Vol.7 Euphrates, or the Waters of the East
- Vol.8 Egyptian Magic
- Vol.9 Numbers
- Vol.10 Sepher Yetzirah
しょうもない思い出
私がこの集成を知ったのは、大昔、購入したホルスの槍号外のバックナンバー(Vol.1-17、1990年2月15日)の記事でした。
そこで秋端勉氏が、錬金術出版社の『ヘルメスの術』(Vol.3のリプリント)を紹介した際、併せてウェストコットがGDなどの副教本の一環としてCollectanea Hermeticaという叢書をだしていると紹介され、そのタイトルの和訳を示されました。当時、氏もコンプリートしておらず、入手先分かる人知らせて、との一文が添えられていました。
一読者であった私は、タイトルを見て、「おーすげー、どんな秘密の内容が書かれているんだろう」と夢想したものでした。
その後、上記のキッシンジャーからリプリントが出た際に、秋端氏が多分これも号外で「リプリント出たよ、買うなら今だよ〜」といったことを知らせてくださって、私も購入し、「お〜これがそうか〜」と、にやにやしながら、キッシンジャーの本の特徴ある匂いを嗅いだことをよく覚えています。
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作成者:
JAGD
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