研究方法覚書
私が魔術研究をしていて考えている事などです。
なお、研究には実践も含む。
一般的な学問の研究方法と基本は同じ。
- 目次、カリキュラム表で勉強する。
- 文献の購入:複数の文献において参考文献、引用として出てくるものを重視。
- 実践計画表の作成。
- モチベーションの維持、ML等で発言。
- 比較研究。
- 技法の歴史と、技法の目的の研究(魔術はアートといっても命を与えるのは術者が技法を使うときの目的ではないと思うので)。
研究の手引きとなるような本
一般向き(総論)
学生時代に買わされたものや、今回に新しそうなのを何冊か求めて見ました。昔に比べてこの分野の品数が増えたとビックリしました。
基本的にそれほど高くないものを引っ張ってきた。ありきたりの学生・ビジネスマン向けで十分です。
- アドラーら 『本を読む本』 講談社学術文庫、1997
- 東郷雄二 『独学の技術』 筑摩書店、2002
- 梅棹忠夫 『知的生産の技術』 岩波新書、1969
- 木下是雄 『レポートの組み立て方』 ちくま学芸文庫、1994
- 鷲田小彌太 『入門・論文の書き方』 PHP研究社、1999
- 澤田昭夫『論文の書き方』 講談社学術文庫、1977
新しい二冊はインターネットも視野に入れている。東郷は特に顕著、参照文献・サイトも詳しい。鷲田は5章「書いた論文を発表する」で個人誌・同人誌に触れているのが現実的で面白い。
澤田はもっとも学術的であるし、講師に必須であるとして読まされたので愛着がある。しかし、一番新しい東郷がup to dateでもっともよいと思う。
もっとも、東郷は親切過ぎるのかブックガイドが充実し過ぎの感がある。多分ほとんどの読者は紹介された本のうち5パーセントも読まない気がします。
魔術専門
数年前には仏教について、比較的一般向けの研究の手引きが密教や仏教全般に付いて書店においてありましたが、西洋魔術いついては洋書和書ともに知りませんと言うか持っていません(;_;)。
研究の手引きとして使えるものがGDについては何冊かあるようです。
邦書では強いて言えば、秋端『実践魔術講座』あれの内容や、触れられる研究分野、章末の学習参考図書、上巻末の参考図書を考慮に入れれば、同書は、GDを中心とするが、西洋オカルティズム
全般の導入足りうるのではないかと思う。キリスト教神秘主義やシャーマンの技法なども触れる事ができる。
また、参考文献表で一番充実しているのは、邦書では江口ら『黄金の夜明け』だと思う。ただ、些か出版年が古い。
以上
(初出:02/06/03,新ML0022 )
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作成者:
TRK
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