汝は汝を神と等しくしなければ神を理解することあたわず。
同類は同類により理解されうる。
すべての身体より抜け出で、自己を測りしれぬ大きさへと拡げよ。
すべての時より抜け、永遠となれ。かくして汝は神を知る……。
己自身のうちにあらゆる被造物、火、水、乾、湿の感覚を取り込め。
海、陸、空のいずれの場にも同時にあれ。
同時に生まれる以前の存在、子宮の内部の存在、若者、老人、死者そして死後の状態であれ。
もし、汝、これらの時間、場所、もの、質と量といったものすべてを汝の思考に取り入れれば、
汝は神を知りうるであろう。キャヴェンディシュ(1997) p. 32f.
(5)『ヘルメス文書』、二の二〇。ドッズ、『不安の時代の異教徒とキリスト教徒』、八二頁の引用からibid. p. 248