本稿は、「オカルティスト、プラトンを読む!」との題名に表れているように、オカルティスト(「なんちゃって生命の木のカバラ」学派)の視点で、プラトンを読んでみよう、という試みです。
学問的に、まともな読み方をするわけではありませんし、筆者には哲学の専門的素養や能力が備わっていないので、読む方はご注意ください。
本稿を通じて、みなさんがプラトンに興味を持たれる方が増えたら、幸甚です。
オカルトに興味を持つ者との関係で、もっとも重大なプラトンに対する批判については、呉茂一訳『ギリシア・ローマ叙情私撰』(岩波文庫、1991、P.56f)に収められたカルリマコス(7・471)の詩である。
「太陽よ、さらば」と言いすて
アンブラキアの人クレオンブロトスは
高い壁がこひから飛び下りて
冥途へ赴つた
別に死ぬほどひどい不幸にあつた
とでもなく、ただプラトオンの
霊魂についての本一冊を
読んだばかりに。