Case, P. F.
The Tarot; A Key to the Wisdom of the Ages,
BOTA, 1975


(2)コメント

 ケースの代表作の一つ。たいていのタロットには参考文献表に入っている。コピーライトは1947年。Macoy Publishing Companyより出版されたものです。既に古典的名著である。

 4から25章でタロットについて説明している。カードの説明については、年代が年代であるので、他の類書でも参照されカバーされており、多少目新しさは欠けるかもしれない。しかし、The Cube of Space(p.68)などは、『形成の書』が方位について論じている箇所があり当然といえば、当然にありうる帰属だが興味深い。
 私はBOTAのテキストを見た事はないが、恐らくBOTAのカリキュラムにはこれを定着させる瞑想・儀式、利用した瞑想・儀式があるだろうと想像できるし、無くては嘘だろう。儀式・瞑想はパット考えただけでも色々と考える事ができる。また、既存の儀式への利用、解釈の追加も考えられる。例えば北東はKey4皇帝に対応する物見の塔では北東で真の霊的太陽に対する賛歌を歌う。それなりに解釈として筋が通りそうである。

 私の極めて独断的な判断だが、一般に紹介される魔術書に載っている魔術儀式を検討した感じや、個人儀式や瞑想を実際に色々試して見てこのぐらいならば実践可能で現実的だと思うカリキュラム等についての基準で言えば"The Book of Tokens; Tarot Meditations"等を利用して作れば恐らく、かなり近似値をはじき出せると思う。

 最後に本書は、今なおタロットの最重要の文献とされる。研究の価値がある事は疑いがない。

(3) Contents

1. Introduction 1
The Hebrew Wisdom
2. Occult Meaning of Numbers 6
3. Construction of the Tarot 16
Attribution of the Major Trumps to the Hebrew Alphabet
4. Key 0: The Fool 29

25. Key 21: The World 205
26. Method of Study 209
27. Tarot Divination 213

以上
(初出:02/07/08,No.0094 )


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作成者: TRK
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