Previously published by Heptangle Books, Gillette, New Jersey As The Enochian Evocation of Dr. John Dee (1984)
1984年の本であるから多少古い本といえます。Deeの魔術日記とワークブック等のMSSを奥義書風に編纂し、ラテン語部分を英訳したもの。
表紙は紙で近頃の本の様にビニール加工（？）していないので破れやすい（混んでいる電車で読んでいて降りたとき既に他の乗客のカバンに引っ掛けて２cmほど破いた(;_;)）。
編者は大学で中世・ルネッサンスの文学を学び、卒業後コンピューターインダストリーに進んだ。著作家としてはTaoやZenの本がある。また、同氏は天使魔術という書物もLlewellynから出しています。
この本はかなり多くのエノク系の本で参照されている。エノク分野の研究においては古典的地位を占めつつあるようだ。私がROMっているエノクについてのリストでもしばしば参照されている。アメリカのエノク研究者必携の入門書のようです。
最大の特色は、黄金の夜明け団やクロウリーの影響下にない、Deeのオリジナルのエノク魔術の探求に焦点をあてている点だと思います。
現在の欧米の有名無名の研究者らは大英博物館からMSSを取り寄せて日本に紹介されているGD系エノクと違う道を歩んでいる人も少なくない。そのような流れで重要な役割を果たしたであろうと初版本の古本屋での値段(100米ドル以上)から想像される一冊だ。
なお、今回購入したのは、時間が待てなくなり、不本意ながらいろいろと諦めてエノク研究に手をいれようと思っていたのが最大の理由。その中で同書を購入したのは個人的にはタイソンの聖四文字で参照されていたことと、むかし、AINさんのページで紹介されていたと記憶していたことと、以前エノクについて調べていたときにテキスト形式の同書のレヴューを見た事を記憶していた事から、「2つ以上のソースから良い本・参照すべき本」との評判を読んだからです。
Preface to the Llewellyn Edition
Preface
BOOK ONE: THE MAGICK OF ENOCH
BOOK TWO: THE MYSTICAL HEPTARCHY
BOOK THREE: THE FORTY-EIGHT ANGELIC KEYS
BOOK FOUR: EARTHLY KNOWLEDGE, AID & VICTORY
BOOK FIVE: THE ANGELS OF THE FOUR QUARTERS
APPENDICES